それはギリギリに舞い込んだ依頼でしした。今日も明日も執り行われるウエディングと格闘する中、アウェイでの デコレーションを引き受ける余裕などなかったのです。但し私達にはこのリクエストに応えないわけにはいかない、いくつかの訳があったのです。一つはこのレストラン:Naga 8の 才気あふれるオーナーは、その辣腕で‘ティルタ’をマーケッットに知らしめ、息を呑むほどに美しいヴェニュー のみならず、プランニングからビデオ&フォトグラフイー、そしてデコレーション、ウエディングに関わるありとあらゆるサービスを 提供、そのユニークなスタイルでそのポジションを確かなものに導いた他ならぬPRのプロ、私達にとって大切なパートナーであること。もう一つは、その催しのコンセプト、上海の一夜、租界地時代に戻り、グラマーで煌めくようなレミネセンスがフレバー、誰も抗う事ができないほど魅力的なものだったのです。 私達チームは、早速アイディアを持ち寄り、最速でコンセプトボードを仕上げます。 中国の花鳥絵をインスピレーションとし、レストランを三つのセクションにゾーンニング。鮮やかな赤にターコイズのタッチ、フシアにはヴァイオレット&ワインレッド、仕上げはは煉瓦色です。贅沢で優雅ガドレープ、眩いシャンデリア、キャンドルの灯火、ディナーデーブルの上にはタッセルが揺れる…夢見るようなアンビアンスです。